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実施例

生活行為向上マネジメント実施例

事例は80歳代女性、4年前に夫と死別。水泳や友人との交流を楽しみながら一人暮らしをしていたが、脳梗塞を発症し入院。今後の生活を想像できず生活全般を受身に過ごしていた。発症1ヶ月後、回復期リハビリテーション病院へ転院し、作業療法にて生活行為向上マネジメントを用いて介入を行うこととなった。本人の希望は、「プールにいけなくても、家で一人暮らしの生活をしたい。」であった。本人の希望に対する阻害因子や、強み、予後予測をICFに基づいてアセスメント(次表参照)し、「車いすなしで身の回りのことをしたい。調理・洗濯を自分で行い、家に帰って一人暮らしをしたい。」をいう目標を共有した。

生活行為アセスメント

アセスメントを基に、身体機能向上に合わせて、一人暮らしのための洗濯・調理など、具体的な家事動作や日課を管理する方法を取り入れるなかで、記憶の代償手段の獲得や本人が考える一人暮らし生活のイメージが作れるようプラン(次表参照)を立てた。プランは本人、家族、支援者に分けて記載。上段に計画、下段に実施した結果を記している。

生活行為向上プラン

その結果、日中は独歩、夜間は歩行器による歩行が可能となりADLも入浴時の見守り以外は自立となった。当初1/10レベルであった本人の実行度(やれるという気持ち)と満足度は、最終確認時にはそれぞれ8/10、9/10へと向上した。地域のサービススタッフと連携し、メモリーノートを活用して自分で家事を行い、訪問介護に実施確認をしてもらい、転院から3ヶ月後に退院となった。退院後はプールのある通所介護に週2回通い、友達と外出するなど、楽しみと生きがいを持って暮らしている。